全書芸展

またブログ更新をさぼっている間に、恒例の全書芸展が開催されました。

六本木の国立新美術館です。

今年は師範の良菫さんが出品されました。

三六の聯落ちです。『魏靈像造像記』ですね。

ずいぶん早くから練習を始め、用紙のサイズや構成にも検討を重ね、稽古を繰り返して完成させました。

すっきりとした線で、心のこもった作品ができたと思います。

努力されている姿をずっと見てきたので、もうこの作品が展示されているのを見るだけでじんと来てしまいました(/ω\)

ご本人も、本当に謙虚な方なので、いろいろ不満な点などあるようですが、1年かけてこの作品を仕上げたことは、何物にも代えがたい経験になったと思います。

これからもいろんな作品に挑戦してくださいね。

来年も楽しみにしています。

一方こちらは、わたしの師匠で良心書道会の総帥、良峯先生の作品です。6尺×10尺のサイズで500文字くらいあるそうです。

これにはたまげましたΣ(・□・;)

先生は御年80歳。

こんな大作に挑むなんてすごすぎる(*_*;

わたしはいまだかつてこんなに大きな作品を書いたこともないし、こんな多字数を書いたこともありません。

今後もこんなの書けないな・・・

 

ところで、懐かしい再会もありました。

全書芸展の一角で「全国書道コンクール」の受賞作品も展示されています。授賞式も同じ如水会館で、時間をずらして行われるのですが、今年の書道コンクールに、わたしが昔師事していた芳雲先生のところの書友、というか先輩の松筠さんが受賞されたのです。

それで12年ぶりに連絡を取って、授賞式後にお会いすることにしました。

松筠さんは、芳雲先生が亡くなってからも「芳雲支部」の名前を守っていらっしゃる方です。昔から何を書いてもとても上手で、毎年全書芸展にコンクール、書初大会でいろいろ受賞されていました。

なかでも得意中の得意が鄭道昭。今回も見事の一言。手慣れた筆さばきで、温かく力強い線ですね。

 

久々にお会いしてたくさんお話しできて、とても楽しかったです。ほかの書友のみなさんの消息をお聞きしたり、昔の思い出話をしたり。

合宿は楽しかったな~。秩父の温泉旅館で、食事とお風呂の時間以外はみんなずっと書き続けて、なかには徹夜して書く人もいたりして。

あの頃芳雲書道会にいた方たちって、みんな仕事を忙しくしながらも、すごいバイタリティで書いている方ばっかりでした。

わたしもフルタイムの仕事が忙しく必死でやっていましたが、そんなみなさんの姿を見て自分を奮い立たせたものです。

 

コンクールの授賞式後に、お茶を飲みながらお話しして、そのあとの懇親会にもいっしょに参加して楽しく飲んだり食べたりしました。

そこでは良心書道会のメンバーと合流しましたが、良心会のみなさんが、松筠さんのことも自然に仲間に入れてくれて、とても楽しく過ごすことができました。

 

懇親会では、松筠さんといっしょに、芳雲先生の師である浅沼先生の奥様である啓雪先生にもご挨拶でき、なんと亡き一道先生の小品をいただくことができました。啓雪先生も、芳雲先生のことは「懐かしいわ~」とおっしゃっていました。

 

書によって結ばれたいろんなご縁を実感した1日でした。

 

 

 

 

 

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若原晃子

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