12月の課題です。
この季節はとにかく書初が大変で、こういう普通の課題のときはちょっとほっとしますね。
2年生のりりこちゃんのお題は「のれん」。
りりちゃんだけでなくほかのみんなも「のれんってなに?」と知らない様子でした。「ほら。ラーメン屋とか居酒屋の入り口にあって、こうやってくぐるやつ」とジェスチャーをすると「ああ、あれ」とわかったようでした。おうちにはないですもんね。
それはともかく、りりちゃんの「のれん」、とても上手に書けました。名前が細すぎたのが残念です。
3年生のひろくんとりおちゃんは「友をもつ」。ふたりともすばらしい出来ですね。「友」がのびやかに左右に広がって、ひらがなも美しいです。ふたりともお姉ちゃん同様、うまくなりそうですね。楽しみです。
4年生のあかねちゃんとれいあちゃんは「前に進め」。最近あかねちゃんがめっきり腕を上げたのと、れいあちゃんの字がとても力強くなったのにびっくりしています。継続は力なり、ということと、あとは書初練習が良い影響を与えているのではと思います。大きな紙に大きな筆で書く経験が、半紙作品を書く上でも生きているのではないでしょうか。おとなでも、習い始めて半紙ばかりだったのが、条幅を書くようになると、いきなり字が変ることがあります。世界が広がるような感じですかね。とにかくふたりとも今後ますます楽しみです。
5年生のちいちゃんとなっちゃん、さくらちゃんとももちゃんは「全て満足」。わたしの書いたお手本の「満」は2本目の横画が長かったのですが、どうも1本目が長いのが正解なんですね。みんなごめんなさい。気付いてくれてありがとう。
こういう問題ってよくあって、おとなの書道をやってると、どちらの書体も存在することが多いので、どちらでもいいと思っちゃうのですが、子どもの場合は長さの違いでテストで×をもらったりするので厳密にやらなきゃいけないのですね。
この前新聞で読みましたが、文科省はゆるめでいいという方針みたいなんだけど、学校や塾の現場では厳しくしてるみたいです。実際正しい書体を調べるのって大変なんです。文科省できちんと決めて、一覧を本にして出してくれたらいいのに、と思います。
続いて中学生です。行書になりました。
行書で大切なのはリズムですね。緩急とかメリハリとか変化とか、そういうことです。終始同じ力で、同じスピードで、同じ太さでずるずる書いていてはいい作品になりません。
力を入れるところと抜くところ、ゆっくり書くところと早く書くところ、大きい字と小さい字、太い線と細い線、墨がたっぷりのところとかすれたところ、などあらゆる変化が必要です。
まだまだ始めたばかりだし、半紙ではあまり潤渇は必要でないので、徐々に学んで行きたいと思います。
今回は書初も行書で、ふたりともいい感じで来ています。ほんとに仕上がりが楽しみですね!